量子構造生命科学研究所
Quantum-Structural Life Science Laboratories
ライフサイエンスにおける構造生物学と量子化学との融合による SBDD 研究
研究所の量子構造生命科学研究所の活動については研究所のWEBサイトを参照ください。
所長: 上村みどり 博士(理学)
研究内容:
最近の構造生命科学の世界は Cryo-EM の単粒子解析により、特に膜タンパク質の世界 は、十数年も結晶解析できなかったターゲットがほんの、2,3週間で構造が取得できるな ど、革命に匹敵する時代となっています。それにともない従来は不可能であった膜タンパク質 に対する Structure Based Drug Discovery や、多重蛋白質など用いた Protein Protein Interaction をターゲットした SBDD が可能となる時代に突入しました。今後、細胞そのものを扱うことにより電子線トモグラフィーや、NMR, SAXS や、SANS やスピンエコーを用いて生理学的な状況における構造生物学情報が得られる状況に突入してきます。 どのような複雑な現象も、すべて、量子化学的な物理化学の素子的な量の集積による結果で あり、ドラッグデザインにおいては、それらの素子的相互作用によるメカニズムにもとづくデザインができなければせっかくの構造情報も多すぎるばかりで有効には使えないおそれがあります。多くの構造情報のなかから真に有効な部位を抽出し、SBDD に落とし込む基盤的技術 の開発とその応用を目的とし未来型創薬をめざします。
本研究所がめざすもの:
- 構 造生命科学領域と(ウェット)と計算科学領域(ドライ)の融合をめざし特定 プロジェクト を 設定 し 研究 推進 す る。
- 創薬現場のニーズに対応した基盤技術の 高度化 。
- 量子化学的 考察をとりいれた SBDD,FBDD の開発および実装 。
- 研究所直下に量子構造生命科学研究会を 設置 。研究所 と 研究会 によるシンポジウム 等 を通じ、構造生物学領域と計算科学領域 間 の橋渡しを 促進する。なお、 こ れ ら の運営は本研究会の 法人 会員 規約 に し た が って 法人会員 のサポートにより運営する。
活動報告:
- 第 一回キックオフシンポジウム( 2 021/5/14 AM, online, 無料)プログラムお よ び アブストラクト は こ ち ら を 参照 く だ さい。
- 第二回シンポジウム( 2 021/10/29, online, 無料, 中性子産
業利用推進協議会と共催) プログラム は こ ち ら を 参照 し て く ださい。 - 第三回シンポジウム (2 021/10/27, online, 要 CBI2021 大会登録 CBI2 021, 大会内 FMODD と共催)
プログラムは こ ち ら を ご 参照 く だ さい 。